稲荷山(いなりやま)

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穀物の神である稲荷大明神いなりだいみょうじんは、ある日、遠国にいる悪鬼を退治せんと思いつきます。 眷属けんぞくである神獣・きつねを呼び、狐から弓矢を受け取ると、清めのために蟇弓ひきゆみの舞を舞います。 舞い終えた稲荷大明神は、狐にも奉幣ほうへいの舞を舞うよう命じます。 清めが済んだところで弓の名手である千箭ちのりを呼び寄せ、稲荷大明神が千箭に悪鬼退治を命じ、弓矢を授けます。

稲荷大明神
宇迦之御魂神うかのみたまのかみなどの穀物の神の総称。日本では現存する神社が二万社とも三万社ともいわれる有名な神。古来、狐が稲荷大明神の使いあるいは眷属であるといわれてきたが、江戸時代に入り、狐そのものが稲荷大明神であるとの誤解が広まった。


稲荷大明神の眷属。

蟇弓の舞
式弓しきゆみまたは曳弓ひきゆみの舞ともいい、国土安泰の祈願をあらわす舞です。「稲荷山」では能管のうかんを使った「乱拍子」で舞います。
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